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『夏をゆく人々』
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『夏をゆく人々』

第67回カンヌ国際映画祭グランプリ受賞作

2014年の第67回カンヌ国際映画祭で見事グランプリを受賞、以降、世界中の映画祭に招待され、大きな注目を浴びた『夏をゆく人々』がいよいよ日本公開される。1981年12月生まれの弱冠32歳、イタリアの女性監督アリーチェ・ロルヴァケルの長篇2作目である。本作によって、彼女はそのみずみずしく卓越した才能が高く評価され、一躍世界の新世代を代表する存在となった。

映画は古代エトルリアの遺跡が多いイタリア中部トスカーナ州周辺を舞台に、長女ジェルソミーナの視点で綴られる。彼女の外の世界に向けられてゆく、大人へと成長する心と、その変化を受け入れられない父の葛藤。『夏をゆく人々』は、ひと夏の家族それぞれの繊細な感情をすくい取り、一家の日常をこまやかに描き出している。しかしその一方で夢と現実のあわいに鮮烈なイメージを映し出した、まったく新しい、しかしどこかノスタルジックで豊饒な作品である。

この映画にはロルヴァケル監督の実人生が反映されている。舞台であるイタリア中部は、彼女の生まれ故郷である。また彼女もジェルソミーナと同じくドイツとイタリアの混血で、異文化の共存には慣れ、家は養蜂を営んでいて、ミツバチの扱いは子供の頃から手慣れたものだった。

STORY

光と緑あふれるイタリア中部・トスカーナ州周辺の人里離れた土地で、昔ながらの方法で養蜂を営む一家の物語。ジェルソミーナは4人姉妹の長女で、自然との共存をめざす父ヴォルフガングの独自の教育と寵愛を受け、今や父よりもミツバチに精通している。家族は自然のリズムのなかで生活を営んできたが、夏、村にテレビ番組「ふしぎの国」のクルーが訪れ、一家がひとりの少年を預かった頃から、日々にさざなみが立ち始める――。

『夏をゆく人々』

CAST
マリア・アレクサンドラ・ルング
サム・ルーウィック
アルバ・ロルヴァケル
ザビーネ・ティモテオ
モニカ・ベルッチ

STAFF
監督・脚本
アリーチェ・ロルヴァケル

2014年/イタリア・スイス・ドイツ合作/イタリア語・ドイツ語・フランス語/111分/カラー字幕翻訳:吉岡芳子
配給:ハーク
配給協力:アークエンタテインメント
販売元:ハーク