『パラサイト 半地下の家族』ソン・ガンホ ×
『天命の城』パク・ヘイル競演!
置かれた立場も、秘めたる信念も様々でありながら、民のために尽くすキャラクターに韓国を代表する名優が集結。『パラサイト 半地下の家族』の世界的大ヒットで国際派スターへ躍進したソン・ガンホは、全ての民が文字を読み書きできる国を夢見た世宗王を演じ、『王の運命 -歴史を変えた八日間-』『観相師 -かんそうし-』に続く史劇映画で重厚な存在感を見せる。一方、天性の演技派俳優パク・ヘイルは、王に反発心を抱きながらもいつしか支え合うシンミ和尚に扮し、静かな姿のなかに熱い情熱を思う存分込めた。また、本作が遺作となった韓流ドラマの聖女チョン・ミソンが王后役として登場し、男たちの苦悩や衝突を慈母のように見守る。三人にとっては『殺人の追憶』以来16年ぶりの共演作であり、ソン・ガンホとパク・ヘイルの二人は『グエムル -漢江の怪物-』で兄弟役を演じていたため、本作でも息の合った名シーンを生み出している。 
豊かな想像力と渾身の努力を駆使して完成した壮大なる史劇エンターテインメント!
ソン・ガンホ主演『王の運命 -歴史を変えた八日間-』の脚本で「映画評論家協会賞 最優秀脚本賞」ほか多くの賞に輝いたチョ・チョルヒョンが、本作で待望の監督デビューを飾り、脚本も担当。さらに『王の運命 -歴史を変えた八日間-』の名プロデューサー、共同脚本家、衣装監督らが再びタッグを組み、『お嬢さん』『暗殺』の美術監督が時代の息づかいを精巧に再現する。韓国映画として初めて韓国のユネスコ世界文化遺産「海印寺蔵経板殿」「浮石寺無量寿殿」「鳳停寺」での撮影を敢行したことでも注目を集め、時代考証と現代的解析を融合かつ調和させた壮大な群像ドラマの世界観が目の前に広がる。 のちにハングルと呼ばれる「訓民正音」完成までのドラマティックな展開を主軸に、王と逆臣とのスリリングな対立や、王家が直面する哀しき運命など、全編を通して重厚な見どころが折り重なる史劇エンターテインメントが誕生した!
朝鮮固有の新たな文字「ハングル」に命をかけた世宗王、最後の8年間。
朝鮮第4代国王・世宗の時代。これまで朝鮮には自国語を書き表す文字が存在しておらず、上流階級層だけが特権として中国の漢字を学び使用していた。この状況をもどかしく思う世宗(ソン・ガンホ)は、庶民でも容易に学べて書くことができる朝鮮独自の文字を作ることを決意。そこで、低い身分ながら何カ国もの言語に詳しい和尚シンミ(パク・ヘイル)とその弟子たちを呼び寄せ、協力を仰いだ。王を取り巻く臣下たちは、国の最高位である王様が最下層の僧侶と手を取り合い、庶民に文字を与えようとしている前代未聞の事態に激しく反発。逆境と葛藤のなか、世宗大王とシンミは民へ贈る新たな文字作りに突き進んでいく──!!
ソン・ガンホ
ソン・ガンホ
万民が文字を読み書きする国。万民が聖人の教えを学び実践する国。 余は、死後も文字が失われぬことを望むだけだ。
1967年1月17日生まれ。劇団チャイムの舞台で演技を磨き、映画界に進出。ハリウッド俳優と共演したポン・ジュノ監督作『スノーピアサー』でハリウッド進出を果たし世界で注目される。同監督が放った衝撃作『パラサイト 半地下の家族』では、韓国映画史上初の「第72回カンヌ国際映画祭」の最高賞パルム・ドールのみならず、「第92回アカデミー賞」の作品賞、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞の最多4部門を受賞。自身も「全米映画俳優組合賞 キャスト賞」に輝き、韓国の国民的トップ俳優から世界的スターへとその名をさらに轟かせた。本作は、数奇な運命に翻弄された『観相師 -かんそうし-』、40〜80才代の英祖王になりきった『王の運命 -歴史を変えた八日間-』に続く三度目の時代劇にして、二度目となる朝鮮の王を熱演。「ハングルを作る過程で生じる王の苦悩、孤独、信念がスクリーンから伝わるよう努力した」と語り、文字作りに突き進む王であると同時に、病の悪化から視力の衰えに見舞われる等身大の人物像を演じ上げている。
パク・ヘイル
パク・ヘイル
文字とは、音を入れる大事な器なのです。しかし音を殺す刃物にもなります。 音が死ねば、そこに込められた人々の思考や感情も死ぬのです。
1977年1月26日生まれ。児童劇団員から演技キャリアをスタートし、98年創立の劇団「韓国ドンスン舞台」での主演舞台「青春礼賛(原題)」の不良青年役で「百想芸術大賞演劇部門 新人男優賞」を受賞。この時の演技がポン・ジュノほか映画監督に注目される。『殺人の追憶』では“普通の顔”と呼ばれる殺人容疑者を、「青龍映画賞」「大鐘賞映画祭」主演男優賞に輝くアクション史劇『神弓 -KAMIYUMI-』では妹思いの正義の兄、ソン・イェジン主演『ラスト・プリンセス 大韓帝国最後の皇女』では冷静な判断力でヒロインを支える独立運動家、『天命の城』ではイ・ビョンホンやキム・ユンソクらを相手に初の王役・仁祖を演じ上げ、変幻自在の演技派俳優として数々のヒット映画で重要なポジションを担っている。本作では、信仰心に支えられながら、自身も王を支えるタフな役どころに扮し、静かな雰囲気のなかにも熱き情熱を煮えたぎらせた僧侶の思いを体現化する。
チョン・ミソン
チョン・ミソン
多くの女人は親への書状すら書けず、安否を知ることもできないでいる。 女官たちが新たな文字を学び、世の中の女人に広め教えるのです。
1970年 12月 7日生まれ。ソウル芸術大学放送芸能科を卒業。芸能活動は子役でデビューした1989年から。ドラマ「ファン・ジニ」の盲目の妓生役で「KBS演技大賞 助演女優賞」に輝く。その後も「製パン王キム・タック」「太陽を抱く月」「雲が描く月明かり」など人気ドラマに立て続けに出演。スクリーンでは『かくれんぼ』の演技で「大韓民国文化芸能大賞 映画部門 女性優秀賞」「黄金撮影賞 助演女優賞」を受賞。本作では「韓国映画祭作家協会賞 助演女優賞」に輝いている。高いレベルを維持する揺るぎない演技力に加え、どんな役も完ぺきにこなす多様性が「千の顔をもつ女優」と呼ばれてきたベテラン女優。2019年 6月 29日、逝去(享年48)。本作が最後の映画出演作品となった。
チョ・チョルヒョン
チョ・チョルヒョン
世宗王が偉大だということは誰もが知っています。しかしそれは王が成し遂げた結果に対する評価です。本当に偉大なのは、葛藤や悩みなどの傷を克服する過程にあるのです。
1959年生まれ。2002年設立「株式会社タイガーピクチャーズ」の代表取締役を務め、国内映画の製作や配給、外国映画の輸入や翻訳、広報、広告、企画など映画事業全般に接し、多くのヒット作を世に送り出している。2010年製作のファン・ジョンミン主演映画『生き残るための3つの取引』には俳優として特別出演も果たす。初めて脚本を手掛けた『王の運命 -歴史を変えた八日間-』では「映画評論家協会賞」「椿事映画祭」「韓国映画祭作家協会賞」の最優秀脚本賞に輝き、脚本家としての新境地を開拓。本作では脚本のみならず監督デビューを飾り、活動の場を益々広げている。 
【主なフィルモグラフィ】
その日の雰囲気 (15)企画/王の運命 -歴史を変えた八日間-(14)脚本 /フェスティバル(10)製作/雲を抜けた月のように(09)製作・企画・脚本/あなたは遠いところに(08)製作/ 楽しき人生(07)製作/達磨よ、ソウルに行こう!(04)企画/黄山ヶ原(ファンサルボル)(03)製作・企画・脚本/達磨よ、遊ぼう!(01)企画/アナーキスト(00)企画/ SPY リー・チョルジン/北朝鮮から来た男(99)企画