『セイント・フランシス』
不安だらけの人生に贈る優しいエール
これまで赤裸々に描かれることが少なかった生理、避妊、中絶、産後うつといった女性の身体にのしかかる負担やプレッシャー、さらにブリジッドが直面する年齢差別や、レズビアンカップルに対する社会的な差別といったリアルを、軽やかに脚本に落としこんだのは今作で主演も務めるケリー・オサリヴァン。グレタ・ガーウィグの『レディ・バード』(17)の女性の描き方に触発され本作の執筆を開始。社会問題と共に大人だからこその苦悩と揺れ動く心情、そして今を生きる人たちの本音をユーモアと感動を交えてナチュラルに描く。私生活でパートナーでもあるアレックス・トンプソンが長編初監督を務めた本作。このクリエイティブなカップルに大注目!
34歳で独身、大学も1年で中退し、レストランの給仕として働くブリジットは夏のナニー(子守り)の短期仕事を得るのに必死だ。うだつのあがらない日々を過ごすブリジットの人生に、6歳の少女フランシスや彼女の両親であるレズビアンカップルとの出会いにより、少しずつ変化の光が差してくる――。
『セイント・フランシス』
監督:アレックス・トンプソン 脚本:ケリー・オサリヴァン
出演:ケリー・オサリヴァン、ラモーナ・エディス・ウィリアムズ、チャーリン・アルヴァレス、マックス・リプシッツ、リリー・モジェク
2019年/アメリカ映画/英語/101分/スコープサイズ/5.1chデジタル/カラー
字幕翻訳:山田龍 配給:ハーク 配給協力:FLICKK
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8月19日(金)公開
ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、シネクイント