明王朝、嘉靖36(1557)年。当時中国沿岸部は周辺諸国を荒らし回っていた日本の海賊、倭寇の脅威に晒されていた。明の軍は将軍、兪大猷(ゆたいゆう)(サモ・ハン・キンポー)指揮の元、戦闘を繰り広げるが、地の利を活かした倭寇の砦は難攻不落で苦戦を強いられていた。倭寇を指揮するのはその大将(倉田保昭)だがそれは仮の姿であった。その正体は松浦藩の武士であり、彼を師匠と慕う若君やその部下たちと共に浪人たちを率いていたのだ。彼らの目的は藩への武器購入の足掛かりとして明の財と地を奪う事で、そのために倭寇の名を騙っていた。
戦況は倭寇の有利であったが、ある男の登場により事態が変わる。その男の名は戚(せき)継光(けいこう)(チウ・マンチェク)。明軍の武将で知力にも長け人望も厚い。彼は軍を率いて倭寇の砦を撃破。不利であった戦況を巻き返す。一方、撤退をした倭寇たちも謀略を巡らし、戚継光ら明軍を罠に陥れる。互いの兵法がぶつかり合い遂に始まる最終決戦！　両者の正義をかけた戦いが始まった。

ゴッド・オブ・ウォー

製作:ポール・チェン『ドラゴン・フォー 秘密の特殊捜査官』
製作・監督:ゴードン・チャン『画皮 あやかしの恋』
脚本: マリア・ウォン　フランキー・タム　ウー・マンチャン
撮影:石坂拓郎『るろうに剣心』
音楽:梅林茂『陰陽師』
衣装:ワダ・エミ『HERO』/ボニー・ウォン『桃さんのしあわせ』

出演
チウ・マンチェク『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ』シリーズ
サモ・ハン・キンポー『燃えよデブゴン』
ワン・チェン『バタフライ・ラヴァーズ』
倉田保昭『Gメン'75』
2017年／中国・香港／中国語／128分／シネスコ