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Introduction
グリム兄弟やシャルル・ペローの「シンデレラ」をベースに、その残虐な部分を最大限に打ち出した、これぞまさしく真実の『シン・デレラ』といえる本作。世界各国で愛読され、アニメや実写映画も数多く製作されてきたファンタジックなラブストーリーが、背筋も凍る大人向けゴシックホラーに生まれ変わった。シンデレラの象徴であるガラスの靴が人殺しの武器として駆使され、飛び散る血しぶきや切り刻まれる肉体など生々しいゴア描写や観賞注意の戦慄バイオレンスも満載。冷酷非道な処刑人に変貌した史上最恐の“ダーク・シンデレラ”をあなたは最後まで直視できるだろうか?
「こんなプーさん、見たくなかった」と鈴木敏夫氏(スタジオジブリ)に言わしめた異色ホラー映画『プー あくまのくまさん』(23年)と続編『プー2 あくまのくまさんとじゃあくななかまたち』(24年/公開中)のプロデューサーであるスチュアート・オルソンと、同じく『プー2 あくまのくまさんとじゃあくななかまたち』(24)に出演のケリー・ライアン・サンソンが再集結した。童謡「メリーさんのひつじ」を元にしたホラー映画『メリーおばさんのひつじ』(24年/9月6日日本公開)の脚本家ハリー・ボックスリーも参加し、トラウマ必至の恐怖体験が目の前で繰り広げられていく。そこには、復讐に目覚めたシンデレラが、義理の姉にガラスの靴を履かせるべくどでかいハサミで足の指を切り落とそうとするシーンまで!広く知られた「シンデレラ」とは思えないストーリー展開に思えるが、なんとこのガラスの靴を履くために足の指を切り落とすシーンは、原作にあるシーンなのだ!また、Xや様々な媒体でホラー映画を中心に紹介するホラー映画の伝道師・人間食べ食べカエル氏が長編映画では初となる字幕監修を担当。ホラー映画を知り尽くした人間食べ食べカエル氏が監修を務めた字幕表現にも注目だ。
Story
昔々あるところにシンデレラという美しい娘がいました。継母と義理の姉たちによる虐待に苦しんでいたある日、庭で見つけた不思議な本を読んだ彼女の前に魔法使いの“フェアリーゴッドマザー”が出現。「舞踏会で王子様と踊りたい」と願ったシンデレラは、魔法の力によって憧れの王子とダンスをする夢が叶います。ところが王子や継母たちは舞踏会に参加している人々の前で、シンデレラのドレスを剥ぎ取り、全裸にして嘲笑、辱めの限りを尽くしたのです。その瞬間「復讐したい」と願ったシンデレラはガラスの靴を凶器に変え、邪悪な人間どもを残虐な手段で次々と血祭りにあげていく──!!
Trivia
Grimms Eventyr (Grimm's Fairy Tales) by Carl Ewald, published in 1922. (Ivy Close Images/Landov)
日本で一般的に知られている童話やアニメの「シンデレラ」はグリム兄弟版とシャルル・ペロー版があると言われている。しかし、原作は私たちが知る「シンデレラ」とはかけ離れた恐ろしい物語である。ガラスの靴の持ち主と結婚したい王子の元にシンデレラの義理の姉たちが来て靴を履こうとする場面では、靴が入らない娘たちに母親が「足を切り落とせ」と命令する。また怪我をした足で松葉づえをついてシンデレラの結婚式に参加した姉たちの目を小鳥たちがつついてくり抜いてしまう…。原作の「シンデレラ」は本作『シン・デレラ』に負けず劣らずホラー描写に溢れている。
Credit
STAFF
監督・製作:
ルイーザ・ウォーレン
脚本:
ハリー・ボックスリー
製作総指揮:
スチュアート・オルソン、ニコラス・ホランド
特殊効果スーパーバイザー:
キース・ハーディング
編集:
ジャック・ジェームズ
音楽:
ジェームズ・コックス
CAST
エラ/シンデレラ:
ケリー・ライアン・サンソン
フェアリーゴッドマザー:
クリッシー・ウンナ
継母ダイアー夫人:
ダニエル・スコット
義理の姉イングリッド:
ローレン・バッド
義理の姉ハンナ:
ナターシャ・トシーニ
レヴィン王子:
サム・バレット
2024年/イギリス、アメリカ/82分/英語/カラー/
デジタル5.1ch/スコープサイズ/原題:Cinderella’s Curse
字幕:小河 恵理 字幕監修:人間食べ食べカエル 
配給:ハーク、S・D・P